猿から人になって靴を履く
- シューズボックス
- 2022年7月16日
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人類が直立二足歩行をしていた最古の痕跡は、約360万年前の足跡が発見されています。
現存する最古の履物は、紀元前2600年。古代エジプトのサンダルらしいです。
王家のミイラは金箔のサンダルを履いています。
紀元前19世紀の靴型土器などの出土品から、ヨーロッパ北方の騎馬民族は一枚革で作られたモカシンの靴を履いていたようです。
氷河期時代の洞窟からは骨針が出土しており、獣皮を縫い合わせる技術はあったでしょうから、その頃からモカシンの靴の原型はあったとおもいます。
履物に男女の別ができたのは、16世紀になってかららしいです。
そして待望の左右非対称の靴。
つまり足のカタチを再現した現在の靴が作られるようになったのは、19世紀半ばのドイツを中心にして靴木型(ラスト)が開発されてからです。
1856年に革を縫い合わせて靴を作るミシンが実用化されました。
1858年にクナップという科学者が、現在の主流であるクロム鞣しの技術を発明しました。
1864年に靴底を縫い付けるマッケイ底縫機が実用化されました。
1879年に靴底を縫い付けるグットイヤー底縫機が実用化されました。
ここまで来てやっと現在、私たちの履いている靴が出来上がったのです。
下水の整備や衛生面での改善により靴の役割は変化しましたし、戦争によって靴も進歩してきました。
この先も、接着剤の進歩や様々な素材の開発が靴の多様性を生み出したのです。
何気なく履いている靴も色々な歴史的背景があるのです。
だから少しくらいは、靴に気を向けてあげてもいいのではないかと思います。
たまには靴のクリーニングで洗ってあげると、靴も喜んでくれますよ。

靴クリーニング専門店
シューズボックス
大阪市天王寺区石ケ辻町14-8
06-6774-6977
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